否定

高校1年生
「クレタ人は嘘つきだ」の否定を考えてもらいます。
「でない」をつければ否定となりそうですし、普段の会話では「クレタ人は嘘つきでない」で成り立ってそうです。

数学でははじめの文を
「クレタ人はみな嘘つきだ」
または
「クレタ人の言うことはすべて嘘だ」
ととらえ、その否定は
「クレタ人のなかには嘘つきでない人もいる」
「クレタ人の言うことは嘘でないこともある」
となり、さらには
「クレタ人は本当のことを言う人がいる」
「クレタ人は本当のことを言うことがある」
となります。

日常でははじめの文を
「クレタ人は嘘をつくことが多いんだな」ととらえるのが一般的でしょうが、

数学では例外なく嘘であるととらえます。
その結果否定も変わってきます。